チラ裏論文

考察厨がチラ裏だけでは耐えられず暴走して作ったブログ。現在はうたいつで考察を重ねる毎日。

世界で一番幸せな魔物

ご無沙汰しております。私です。

うたわれに溺れブチャジョルに呑まれ元気に生きています。いつかこのブログでもブチャジョルの話をするかもしれませんが今日は実はそのどちらでもない話。タイトルにある通りもち御大の名作の一つ『魔女の下僕と魔王のツノ』についてです。お時間あればよしなにどうぞ。

 

※漫画の考察です。作品から純粋に受け取っているつもりですがサウアル沼に落ち着いているのでお察しください。いやもち先生もサウアル沼落とすつもりだったでしょ~~~~てなるもののアルレイもすこです。すこすこのすこ。全登場人物幸せになって。

 

最新刊でました11巻。感慨深いですね。始まりからずっと追っているのは今作が初めてだったのでなんだか一押しの感慨深さです。新刊がゆっくり出るので新刊が出るたび全巻読み直ししたりしているんですが今回は予想される地獄だったので自分で纏めていたメモ読み直したうえで挑みました。正直ベティとアルセニオの話を10巻までを踏まえて書きたかったなと思いつつ予想以上に原作が光だったので全て許しました。ではいつも通り論文もどきを気取って以下つらつらと失礼いたします。

 

 

 

一、『魔女の下僕と魔王のツノ』1~10巻と外伝『教国のレクエルド』

最新刊を語る前に。主人公は鋼の精神の安定感とそれ故の苦悩と愛しさを持てる最高に良い奴です。良い奴なんです。良い奴だけど自身の真っ直ぐな良心を決して曲げることはないのでそれ故にいつだって茨の道です。相当な頑固者なので戦士の皆様が信頼しないのがよくわかる(最新巻の話)。アルセニオの物語であるからこそアルセニオという人が存分に描かれているこの作品、アルセニオによって変われた人、気づけた人、逆にアルセニオを変えていく人達が「誰かを愛するとはどういうことか」を丁寧に紐解いてくれる書です。究極言えばBL作品なんですがBLとかNLとか関係なくなります。断言します、なくなります。そんな枠組み些細で粗末ででも大きな壁だということを知れる作品です。壁だからその人によって壁の高さや厚さが違って、でも他の人と交流して知ることで抜け穴が見つかったり実は厚くないと知れたり、愛するとは何なのかどういうことなのかを感じられる。そんな素敵で美しいお話です。

 

別にあらすじを書こうというわけではないので登場人物の紹介は割愛。原作を読んで。感じたままがあなたの中の皆。狩りに不安を感じていた大人しくも元気いっぱいのレイちゃんが狩人として覚醒する過程は一見の価値あり。愛する人の為なら人は狩人にもなれると言いたいところですが完全に戦闘民族の血が遂に覚醒してしまっただけなのでそこがまたよい。愛の狩人ロイドは狩ると決めたら早かった。基本的にヒュペルボレア組はエリックを除いて恋とか愛とかを論理的に考えることはないので気付いたら早いということなんだなあと10巻ではまざまざと感じました。戦闘民族最高。

でもレイはまだ気持ちに整理がついていないしサウロという恋のライバルが堂々と出てきてしまったのでどうなるのかなあと思っていますがどんな選択をしたって誰も悪くないし間違っていない。それが魔女ツノのいいところです。

エリックが皆を理論的に武装してくれている安定感とベティちゃんという超絶ポジティブ魔女がいる限りその周りのみんながそういう偏見とかで孤独にならないと保証されているのがとてもいい。福利厚生最強。ベティを守るアルセニオが最強のセコムとしていてくれるのもまた良い。もう全ての人間関係が最高にいい。ただしモブはわかりやすくモブ。流石は我らのもち先生、モブに一切の容赦も良心もねえ。と、この辺りがBLもNLもGL(主要人物は元男ばっかりなので見た目だけ)関係ないということでした。ただのLOVEのお話なのです。

 

親愛、友愛、家族愛、そこに恋愛を明確にぶち込んできたのはついにヒロイン揃いましたと爆弾投げ込んでくれた7巻でサウロ君が登場したからなんですよねえ(愉悦)

表紙も!親友コンビで揃っていて良いんですけど魔物のアルセニオが真っ直ぐ上を、騎士となって華々しく生きている筈のサウロが下を向いているのが印象的ですよね。この5年間で二人を取り巻く人間関係がどう変わったのかわかりやすいほどにわかる。そして7巻の帯と8巻の帯を見比べて即落ち2コマを感じる。かつての親友というだけでウィークポイントなのにそこに来て信仰に反する魔物でも共に堕ちるのも悪くないなんて台詞公式にぶっこまれて無事な私なんていない。好きじゃーーーん!それ絶対好きじゃん!!!もう好きって言えよ馬鹿嘘ですレイちゃんのためにもう少し両片思いでいて!

友達なんていないと言いながらイスパニアのことを思い出すとき必ずいるサウロ。そして過去編だけで外伝でました『教国のレクエルド』。正式登場の7巻にある台詞だけでもサウロからアルセニオへの友情を痛いほど感じるというのにそれを後押しする過去編が単行本で、同時進行連載で出る。……いい世界に生まれちまったな全く……。何も憂いない少年期がキラキラと輝くほど7巻を思い出し胃を痛める我々。今後についてや恋愛方面では色々事件のある教国編ですけどそれが大きな事件に思えるほど平和な国なんですよね。トノコ信教に守られている間だけは本当に平和ないい国ですけど魔物が絡んだ途端に残酷で醜悪な国に早変わりするのがなんとも面白いものです。

教国に関しては連載も読んでいるんですが刻々と心が殺されていくしネクロマンサーが出てきてサラことサラマンダーにアルセニオが気に入られてからは苦しさしかなくて……はあ苦しい。12/12の更新まで読んだんですがそれに関しては後述。ただただ他の人達の感情が大きな渦になってアルセニオの良心からくる信仰心がより辛い状況を進ませてしまったのをみると神なんていない方がよかったのではと思ってしまうんですよね……でもアルセニオは神をずっと信じているし心だけは人間でありたいと思っている。人間であると思う本質はまだ神を信じているから、だったらと思うと流石の私も神を愚弄出来ない。悔しい。悪いのは神の御心を盾に威を借る狐している屑な人間どもなんだ…………教国ではアルセニオとサウロ両者のクソデカ感情を見せつけられて7巻を読んだ私を殺してくる……いや殺さず嬲ってくる……コロシテ…コロシテ……同じ感情を味わって欲しいので全人類に読んで欲しい、それが既刊です。

 

 

二、アルセニオとサウロ。

さてはて私はレイちゃん可愛いな~イケメンだな~やっぱ可愛いな~キャッキャとしていた勢の人間です。どちらかというとアルセニオとベティの関係に萌え萌えなタイプの人間でした。小さくて可愛いご主人様の笑顔を守るために戦いに不慣れな下僕(ただし憑いている精霊は結構強い)が頑張る、そして同じ目的をもつ仲間が増えてベティとビビアンだけだったアルセニオの世界が広がっていくということに幸せを感じてました。なのでレイちゃんとくっつくかどうかとかそういうことはあまり感じてなかったところがある。見ていて可愛いコンビなのは認めるしレイちゃんがロイドといるときの悪友な感じも好き。キューティクル探偵のこともあってこちらもあまり恋愛重視のお話じゃないと思っていたんですよね。そうだね、8巻でサウロ君、君が覚醒するまでね。

 

なんなんだあのクソデカ感情。

 

私を沼に叩き落としやがって好きだぞ愛してるぞ!!!神(もち先生)がサウアルを愛せよと言うのだ、愛するしかない。しかし愛した途端出てくる弊害、レイちゃんの恋模様をどうするんじゃ!だがしかし流石はもち先生、此処でこれまでが生きてくる「主人の願いを叶えていないのにそれは考えられない」う~んこの清々しい下僕並の感想。

ここまでオタク特有の早口で言い切る自信がありありのありなんですが登場人物の誰一人ベティちゃんを超えることはないしベティちゃんからアルセニオ、アルセニオからベティちゃんへは恋愛感情は発生しない安心感ありがとう、そしてありがとう。ベティもビビアンもアルセニオも唯一無二の家族なんですよね。愛しい。ずっと守りたい……。でも二人がアルセニオの唯一無二の家族だと感じる度にそれだけ神官に捕まってしまったあとイスパニアを出た時のアルセニオが世界に、そして信仰に痛めつけられたのだと感じてしまうのが辛かったしヒュペ組が来てくれてよかったなと思うのである……

でもアルセニオの愛する家が平和になったあとは?となるとこの8巻までの話が全部生きてくるんですよね。人を愛するのに男とか女とかそんなことが関係あるのか?魔物は恋をしないのか?エリックと友情を育むことで知れたビビアン以外が説く持論や魔物としてでなく人としてでなくアルセニオを見てくれる仲間達の存在を強く感じたあとに人間の自分はまだサウロの友人なのだと知ったアルセニオ。……なんだこの完全なお膳立ては……(困惑)こんなの恋するしかないじゃん……留めに我らが女神ベティちゃんがサウロと仲直り出来ないのは本当?私とサウロは仲良しになれない?試してないのに?とアルセニオの背を押してくるの最の高。ベティさん大好き。サウロを助けたいと思うのはアルセニオなら当然だと思うんですがサウロはたらしだし女の子に見境ないから騙されているうちはデートぐらいしてあげるか、て好物を思い出しながら案内する店考えるアルマちゃんくっっっっっっっっっっっっっそ可愛いしそれは恋愛感情だよぉ!!!てなる気持ちを抑えきれない。抑える必要があるのか?いやない(反語)

サウロもサウロで親友を乗っ取った悪魔を倒して喜んで良いはずなのに気持ちは晴れないしもしかしたら自分は間違ったことをしたのではないかというような顔でしたね。教国のネクロマンサー回で「なにか罰を受けるのでしょうか」と神に問うていたことの返答は魔王城でアルセニオを倒したあとも出てなかったと思うんですが確実にこの世への未練はなくなったんじゃないかと思うんですよ。そして浄化したアルセニオの魂は絶対に天国にいっていると疑ってないのが愛しい。そのタイミングで来たアルマに在りし日のアルセニオを重ねて見てしまったのは果たして愛でないのか!?いや愛でしょ!熱で朦朧としながらも引き留めて「また明日」という返事に素直に喜べる。それだけアルセニオがサウロにとって傍にいて欲しい人なんでしょ!(激おこ)

最初からアルマ=アルセニオがわかっていたアルセニストですけど正直少年期を仲良く過ごしたサウロじゃなくてもわかる。どうみたってアルセニオじゃん。教国の時から君は向こう見ずで!そこが!より好き!(でも武力過多の人員を必ず傍に侍らせてくれ頼む)。戦士達が諫めるのは当然なんだよなあという危機感のなさとお人好し……だからこそロイドが「アルセニオは死んだ」と言って脅してきたのを笑えたと思うんですよね。お前の腕の中にいる演技下手くそ選手権優勝な女の子がアルセニオだろ?て。どうしても取り返したいものがあって女の格好して近付いて、……なるほどなとやっと合点がいったみたいな笑みがロイドの逆鱗に触れちゃうの最高に「キャーロイド様ー!」ポイントでした。彼は家族や友人を愚弄する者に怒れる人なんだよ……ロイド様……とそれはさておき変なところでサウロニストじゃなくなるアルセニオが悲しそうな顔をしたところで迂闊さに気付くサウロの、顔、顔……切ない…!友愛が重い自覚があって、思い出が美化されすぎてて、共に生きられるなら共に堕ちてもいいと思った人を悲しませた罪の重さ……誰よりも持たざる者のサウロならわかった筈。夜中枕が違って魘されてたしね……ベティの初めての魔導具がずっとアルセニオを悪夢から守ってたんだなと知れるし尋問という名の拷問を受けても尚違うと言い続けてたアルセニオを知ってしまったら……ショックだったよな……(神様の次に助けを求める相手がサウロしかいないのえもえものえもなのは置いておきます)。魔物かどうかに気を取られてずっとアルセニオとどういう関係になりたいのか考えないようにしてたのがそこで後悔に変わって仲直りどころか傍に戻りたいと思う決断の良さ、やっぱお前騎士には向いてないよ……教国時代にネクロマンサーにも言われてた自分のために戦うていう意味の向いてないじゃなくて(実際あの瞬間ならネクロマンサーを逃がしてたらやばいていうのは騎士として当然の判断だと思うし)サウロは神の教えも神の存在もわかっているけれど目の前にその指針がないと信じ切れないタイプの人間だと思う……そして知らず知らずのうちにその目に見える良心をアルセニオに置いてたんだと思うのでアルセニオがアルセニオのままで神の名の下に報われなくても他者を愛するというのなら当然サウロもついていくるだろというお話。誰よりも騎士だけど誰よりも騎士に向いてない。……魔物になったことは罪だけど魔物のアルセニオ/アルマを愛せないとは初めから言ってないからなぁ……そこが多分正解だと考えてしまう……。教国時代にそんな適当な言葉で揺らいだのは犠牲にした人が目の前にいて自分には確かにアルセニオのような良心はないと自覚してたから、だと思うともう後悔したくなかったんだろうねそうだよねと母親のような気持ちになってしまう。神≒アルセニオだからこそ……という話はやはり後述、新刊の話にて。でもこの選択をしたことをサウロは絶対に後悔しないと思うんですよね。そのやり直しの機会を得られたこと、得させようと思ったもち先生流石ハピエンの申し子(勝手に呼んでいる)。アルセニオにとってイスパニアの記憶ていうのはほとんどサウロとの記憶なわけで、魔物になってからの幸せじゃなくて過去の、人間だった頃のアルセニオの幸せを幸せとするためにはサウロと仲直りするだけじゃなくてあの頃の続きを、5年振りにする必要があったのでは?……完全同意です神よ。振り回されて良いようにこき使われて、それでも笑って楽しく愛おしく生きられた、それは確実に家族とサウロがいてくれたからだからその続きが出来なきゃ完璧な幸せじゃあないんだなと感じたのでした……アルマなら可愛いしいっかっていっているサウロですがそのうち絶対アルセニオのままでいい!て言い出しますから、俺は詳しいんだ。

 

三、最新11巻と12/12更新教国最新話。

 

ベティちゃんマジ天使!!!!!!!!

 

え?この一言以外いる?いらないよね?いる?王女様だったベティちゃんですが我が儘ながらビビアンの教育のお陰で曇りなく真っ直ぐ良い子に育ちましたね……助けてて言われて助けてあげる!が言えるのはビビアンの分け隔てなさが生んだ奇跡の純粋さですよ……ビビアンありがとう……だからこそ人間の恐ろしさを知っているアルセニオがこの笑顔を守りたいと強く願って笑顔でいようと決意するに至ったし並外れた頑固さがそれを後押ししてくれたの尊さしかない……黒曜石のお守りはサウロ燃やしちゃった時のトラウマとかそういうのかと軽く見ていたことを反省した……ちょい見せの尋問でも酷いことされてたんだからそりゃ刃物とか色々トラウマになってるよね……しかも偽ビビアンのところで皮を剥がれてたってことは…………なんでアルセニオは偽ビビアンに同じ目に遭わせてやると思わないのか不思議すぎ……アガペーの化身過ぎて怖いしやられたことを正直にサウロとロイドに言ったら偽ビビアン(蛇の姿)が粉々の粉にされるんじゃないかと思わざるを得ない……きっと皆監禁されたとき何をされたかは察しがついただろうけど……正確に言われてたら腸煮えくり返ってるでしょ……私なら殺る……

 

10巻で魔王のツノを取って消えるという話がサウロから出た時なんでそんなこと言うの馬鹿!て思ったけれど最新巻まで読んで「海に飛び込みそうな顔してる」からなんとなく遡って考えてみた。教国編1巻の最後でサウロが「俺は何か罰を受けるんだろうか」の問いの答えは出てたんですね、というのから考えてみてはでどうだろうかと。アルセニオとベティの出会い……アルセニオの空白の5年間が知りたいと言った時、それが今のサウロが真っ向から見ないといけない大事なことだったのではないか?と思った次第です。教国21話前の話でお前が悪魔になったら俺が殺してやるという話があったもののサウロは処刑が失敗するまでは魔導具使いを目指していたアルセニオが悪魔に屈する筈はないと当然のように思っていたしアルセニオと一緒に都市部(もしかしたら国)を追われる覚悟をしていた。でも人間だった頃のアルセニオを知っているからこそ魔物になったことがわかってしまって、わかったからこそ約束を果たさなければと思ったのではないだろうか。その辺りが最終話で出てくると予想したうえで……自分よりも悪魔に取り憑かれることに恐怖していた可能性のある神の良心の権化が「もし悪魔になったら殺してほしい」と言っていた、それを叶えるのがあの日”自分のために””非道な行いをした”己への罰なのかと気付いて、決意して、でもアルセニオの抵抗にあって逃がしてしまった(ご飯勝手に貰ったと言ってたから満腹からの魔力制御出来ずにサウロを燃やしてしまう結果になったのではないだろうか)。逃がしてしまってからは親友の皮を被った悪魔の絶命する姿を、自分の手で決着をつけることがサウロの罰になった。それを達成するには悪魔につけいらせる隙を作らないために親しい人を作らずただ只管に鍛錬して悪魔を憎み魔物を憎み、憎しみに染まる心を神へ祈ることで見ない振りをする必要があったのなら鉄仮面な魔物絶対殺すマン認識を味方にされてたのは納得いくのでは?魔王城で出会った時は絶対殺すマンだったのに最後浮かない顔だったのは魔物なのに人間に庇われて(恐らく慕われて)助け出される魔物アルセニオにもしかして心まで死んでしまったわけではないのでは?と初めてその可能性をみたから自分はまた間違えたのではないかと思い至、る……つら……辛くない?自分で考えて辛くなってきた。仲直りして処刑されるまで人間だったアルセニオを知ったら次は今のアルセニオの全てを自分の命を投げ打ってでも守らないといけない、守りたい、それが罰で贖罪ではないかと思い始めてたら闇だけどそうかもしれないと言えるのが辛い。……好きなのも本当で愛しているのも真実でだからこそ今やっと幸せに近付いているらしいアルセニオを守るのが自分の愛だっていう結論最高に自分のための結論で好き。お嫁さんになってくれたら嬉しいと思いつつ今のアルセニオの暮らしをみて魔物が血に飢えた奴ばかりでないと知ってトノコ信教の自分が傍にいることがよいことと思えるほどサウロはアルセニオに冷たくないはず。恨んでいる魔物もいるだろうと言ってたし元々好かれるタイプじゃない自覚があるのかも。自分のためにアルセニオの傍にいたいと思うことが悪でアルセニオとアルセニオの主人の願いを叶えることが絶対だと気付いたからアルセニオを好いてくれるレイにちゃんと言ってからさよならするつもりだったんだなあって。それは良い魔物もいるというベティやアルセニオの言葉に反することだけど、死ぬかもしれないけれど、それが今のアルセニオを幸せにする方法だと思っている。

 

か~ら~のレイちゃんの根性焼き(冷)

 

レイちゃん本当に好き……え?真っ直ぐの権化なの?何気にタイマンとか挑みそうだもんねいやあの子なら挑む、挑むな。うん。全部が全部アルセニオの気持ちを無視した結論だもんね。そしてレイちゃんも割とそういうところがある。レイなら自分から間違ったと言えるけれどサウロは消えるっていうくらいだし言わなさそう。でもあそこでちゃんとレイが怒れたのはアルマが泣いていたことを知っていたしアルセニオの幸せにはサウロもいるって知っていたしそもそもそんなことしてもアルセニオは悲しむだけだって確信してたからだろうなと思うとレイちゃん格好良い~~~しか言えない。男だけど好きなんじゃなくてアルセニオだから好きってところが唯一共感出来る部分だったんだろうね。トノコ信教の面倒さはアルセニオを見て気付いてたとしてもどうしてアルセニオを信じなかったと責めなかったのは流石に格好良すぎる。その国の中で信仰の中で抗うことの難しさは女の子になったレイと女の子にしてしまったロイドには身に浸みてたのかな……とにかくあそこでライバルとか変に感情いれずアルセニオのために怒れたレイは最高に最高。

怒られてアルマの涙と己の自己中心さを知ったならそしたら次は知らないといけないですよね、アルセニオの空白を。わかってた筈なんですよ、サウロと別れた5年間。想像つくでしょ。それでも知りたいと思えたのはサウロの強さなのか弱さなのか……目を背けないのは強いけれど贖罪がなければ己すら許せないのはきっとトノコ信教らしい弱さな気がする……恵みがあって罰がないといけないのが正しさを求められるイスパニアって感じ……。だがしかし海に落ちようとするのをやめるんだやめるんだ。生きて。今はまた会えるしやり直せる。やり直せる救いをくれるもち先生はやはり神。……でもやり直せることに慣れてなさそうなとこあるよイスパニア組……もっとビビアンを見習ってどうぞ…!何も知らないでいるわけにはいかないからあの決意はよかったしレイちゃんと一緒に守ろうと同盟組めたことは大きな進歩だったよな……大事な人、同じ想いを持つ人、仲間を得てサウロもまた成長していくんだね……イスパニアでは出来なかった成長を……とうとい……。

21話最後、もしも立場が逆だったらの場合。アルセニオは親友が悪魔に取り憑かれたら最後まで信じるだろうし一緒に逃げただろうな、魔物だってなんとかなるはずだなんて解決策もないのに自信満々なこと言って、とそれが誰よりも分かるからアルセニオの話を聞きながらもあの時選択肢を間違ってしまった自分が愚かで憎くて情けなくて消えたいぐらい苦しかったと思う。サウロは騎士として教育を受けていたからこそそんな風には思えなかったのは仕方ないのに一度は助けを求められていたから、その手を取れなかったこと、信じ切れなかったこと、悔しくて悔しくて仕方なかったよな……て想像して勝手に私は泣いていた。だってあの時サウロが一緒に逃げてたら絶対偽ビビアンみたいなそんなことにはならなかったもんな。力があるから、護れたから、だからこそきっと悔しい。過去の自分が憎い、今の自分も殺してしまいたい。自分が罰だと感じていたことすら罰でなくてサウロの罰が今やっと目の前に見えたわけだよ。自分のせいで苦しんだ親友の話を聞くこと、その償いに死ぬことも消えることも親友を苦しめるやり方になってしまうのでサウロはその罰と共に生きて幸せにしてあげなきゃなんだよなあ。……良心として仰いだ誰よりも護りたい親友が神を捨てられなかったが故に、彼が彼だったからこそ、晒された理不尽がサウロへの罰なんだよ……病む……でもアルセニオは恨んでないことは伝えられたしアルセニオの性格はああだからそこまで人生には付きまとわないと思うけれどサウロの心の何処かには残り続けると思うからやっぱサウロとアルセニオがくっつくことが一番のサウロの幸せなのでは~~~?今更自分の幸せのために他者と番おうとか思わないでしょあの男。それなら今現在大好きなアルセニオ(アルマ)とくっくしかないのでは? 最新巻、前巻と併せてサウロの自己犠牲増し増しでトノコ信者は自分を大事にする教え足りてないんじゃないの!?!?!?てなるのよね。でもあの二人は信仰を捨てるとは思えないし自己犠牲増し増しなのはアルセニオも一緒だからお互いに守り合うしかないんだよ!!(サウアルの民並の感想)。

とにもかくにもビビアンに早く目覚めてもらいたいしキングブルとベティが仲良くしている姿が見たいし恋愛矢印がどうなるのか置いておいて皆で楽しくピクニックしてるアルセニオ達が見たいんだ~~~~~というお話でした!でもキングブルとどんどん仲良くなれてアルセニオとサウロの間の溝がなくなってきているのは大変よき!ロリベティちゃんもよき!全てが最高でNOストレスな魔女ツノはいいぞ~~~(心に負担がないとは言っていない)

 

それでは一万字になってしまう前にお開きといたします。

お付き合いくださりありがとうございました!

 

そして君はうたわれたもう

本当は二か月ほど前にこのタイトルでネタバレ感想ブログうpしようとしてたんですがその日から二か月過ぎて色々思う所があったのでその下書きを消していざぁ。注意点

 

・二人の白皇プレイから半年経過

・あやふやな記憶

・二次創作や他考察の知識が混ざってる可能性

・突き詰めたらただの愚痴

・オシュハクの民が書いている

・なんだかんだ言うてうたわれめっちゃ好き

 

でお送りいたします。愛ゆえにと思って頂けるような文を書くよう誠心誠意尽くすつもりではありますが許さねえて気持ちと殴るぞと鮮烈に思ったあの日あの時あの瞬間を思い出すと現在ぶっ壊れてる胃腸が悲鳴をあげる感覚がするレベルです。それを踏まえて読んでくださる方がいるなら感涙ものですがいなくても大丈夫です。twitterに書けないのを此方で呟いてるだけなので。

 

 

 前記事にもあげていますが私は偽りの仮面から入ったものでして主軸の三人は大好きです。誰が欠けても成立しないと思っています。思っているからこそ許せないこともっと頑張ってと思ったところがあるということです。あしからず。前記事から一年近く経ってるのでこれまでの軌跡を一先ず。

偽りの仮面(アニメ)→偽りの仮面(ゲーム)→偽りの仮面(アニメ)→子守唄→二人の白皇

という流れです。その間にうっかりオシュハク現パロなど書きついに人生で初めて製本しました。勢いってすごーい!

 

偽りの仮面はゲームの脚本のが好きですがアニメスタッフの解釈も好きです。ただ強い下衆いハクが好きなので2クールで纏める為にちょっと性格が違ってしまったハクさんにんん…!てなるだけでアニメの完成度はあると思います。ラストの纏め方とか好きです。アニメスタッフさん好き……とまあそれは置いておいて二人の白皇。論文(笑)と付けるのですから形式を則った方が?と思うのでそれぽいの。ぽいぽい。

 

一章 敗因はハク殿を愛しすぎてしまったから

 

偽りの仮面をプレイしてハク殿を愛しすぎてしまった私の話。自堕落でどうしようもなくて守銭奴で利己的(自称)で……そんな彼が保護者にどつかれつつ右近衛大将と酒を飲みつつまあこんな人生もいいのかもしれないと穏やかな日々を過ごしていた中突然の戦争、突然の兄弟登場、そして突きつけられる非情な過去、そして未来……受け入れようとしたのか逃げようとしたのか、一応向き合って悩んでいたぽいハクに雇い主から届くトゥスクル侵略戦……思い返せば思い返すほど溜池から水が流れるののはやいことはやいこと……そして親友の死、受け継ぐ覚悟。二人の白皇が発売するまでハク殿はどこかでカミングアウトすると思っていました……逃げると思ってたし、逃げてもいいよと思ってた。彼の性格がそうであるから、そして親友の死はハクの責任に直結してないから。あの時のネコネの判断は私は仕方が無いと思っているしそれを非力なハクが止められたと思ってないので。でも……逃げませんでしたね。向き合って、ボロボロになって、冷酷になった時もあって、悩んで辛くなった時も……。とても立派で可哀相だと思いました。オシュトルという影に、光に、ハクは囚われてしまったこと、そしてその覚悟を決めさせたもの、決めたこと……とにかくハクは凄いと思いました。ハクを切り捨てるためにはネコネが必要だったんだな……脚本的にそんなことも考えました。そう思うとネコネの被害者感が凄い……脚本に殺されたのがオシュトルなら脚本に重石を乗せられたのがネコネだと思っています。エンナカムイ兄妹をもっと大事にして脚本……。

ハクを逃げられなくしたのはネコネだしネコネにはその自覚がありました。だからこそ二人の白皇の二人の背中は痛々しく、兄妹としてはぎくしゃくとしていましたがでも誰よりも隣にいて支え合い、オシュトルの死を背負っていたと思う次第です。一人の背には重いその死を、二人だから背負えたと思います。彼ら兄妹のことは永遠に嫌いになれないと思いますね……遺されたものの苦しさを一心に負いつつハクさんは応えきったと思いますしネコネはこれからも背負い続けると思うので。あの作品の中で一番成長し誰よりもハクに似たヒトはネコネだと思います。愛したい。

それを踏まえるとそのほかのキャラのキャラ付の甘さというかまさに利己主義の権化かよと言いたくなる様は辛いを通り越してもうやめたげてよ!状態。ハクを愛してしまったが故に、他への評価が厳しくなる。それが私の二人の白皇でした。

 

二章 女性陣、男性陣、それぞれのあり方

 

男性陣、最高に格好良かったと思います。オウギ、ヤクトワルトのオシュトル様の正体に気付いていながら協力していたんだろうな、という頼れる城壁感。にぶにぶで気付いてなかったけれど脱出劇で男に磨きがかかり指揮官としては一番成長しただろうキウル。オシュトルと長く肩を並べ語り合ったからこそ一瞬で見抜き、ハクに激昂するも恐らくハクの覚悟、オシュトルの決断を誰よりも判っていただろうミカヅチ。ヒトの可能性、成長を信じ帝へ誰よりも忠義を捧げていた格好いいライコウ……マロロはただただ幸せにしてあげたいの気持ちしかなかったですね……あの消極さをオシュトル様は個性と考えて何も言わなかったのでしょうか?それとも凄い凄いと褒めたたえる彼の声はあまりマロロには届いていなかったのか…?もっと早く助けられたら感が否めません。偽りの仮面の時も後半は蚊帳の外が凄かった気がします……でも増幅させられた怒りとはいえどうしてそんなにもハクに友情を感じていたのかはわかりかねます。もしかしたら一番デコイと大いなる父の関係だったのがマロロなのかもしれませんな……マロロとオシュトルの友情が前作も今作も掘り下げられなかったのも残念。オシュトル様の正体に気付いてくれなかったことに少なからず……いや、まあまあなショックを受けました。冷酷なハクの策にオシュトル殿はそんな冷たい男だったかみたいなことを言うのはまあいいとしてもそんな彼は自分は知らないと言い全力で逃げて……まあとにかくオシュトルとの友情てたいしたものじゃなかったのか?と思わせることを言い放ちハクが出来なかった逃げをしてハクを幻に見た時マロ大丈夫かよ……と思わざるを得なかった……オシュトルとウコンを知っていながらそんなにオシュトルに清廉潔白を求めてたのかよ……とかハクを失ったショックとはいえオシュトルもハクを失っているのに言いすぎィ!と思ったり。軍師なのに虐殺に弱過ぎでハクとそこまでの友情を育んでましたか…?という自身の記憶がそこまで言わなくてもいいやろ!?に拍車をかけたかな……それがあってこそミカヅチが輝いた気もするけれど私は元よりミカヅチの事を信じていたし御前で都と皇室を守ると誓ったではないか、共に果たそうと言われて窮屈ながらも帝とアンジュを尊重し、それでも民を守る為後退を進言する姿に武人の格好良さをまざまざと示されたのでミカヅチはあれ以上輝く必要はないです。既に君はダイヤ。

マロロの最後はたしかに凄い格好良かったけれどあれだけ頑張ってマロロを取り返したのだから逆に命で贖うなんて馬鹿な事しないでほしかった。マロロのことをずっとずっと思って心配して自分で心労を増やしてたハクに対して非道が過ぎるよね脚本……それでもライコウに無駄な憎悪を向けることなく友になれたかもしれないとか言うハク殿聖人過ぎィ!!でもワカル!ライコウ様にシチーリヤにそれだけさせる覚悟とカリスマと誠意があったもんね……!!いやあ……やはりライコウ様の格好良さはやばかった……胸が熱くなる気持ちと正義と正義のぶつかりあいとしか言えない勝負の数々……非道だと思えるマロロへの所業も本当にしんどいし何度もやめろよおいと思いましたがマロロを評価しながらも思いやりながらも大義の為に小を捨てる覚悟……誰よりも武人だったと思います。仮面の力を使ったこともその身をヤマトに捧げる覚悟が出来ていたからこそだと……二人の白皇で一番好きになったキャラはライコウ様といっても過言ではないですね……僅差でアトゥイちゃんですがそれはまた後ほど。

とにかくマロロに思う所がありましたが男性陣の輝きは凄かったし最後の最後酒を供えに墓参りにきたオウギとヤクトワルト、キウルに尊すぎィ!てなりました。宴会衆大好き……生き残った彼らはずっとハクの遺志を継いでいくのかなと思わせてくれました……オシュトルの墓もあった感じオシュトルの遺志も継いでくれるのかなと思います。隠密男性陣最高かよ。

 

女性陣……アトゥイさん格好良い……シノノンさんマジいい女……シス姉様幸せにしてぇ……でした。アトゥイの格好良さは上記の男性陣の格好良さとほぼ同列かなと思います。そしてこれからどんどんいい女になるなと確信しました。恋を知って彼女は強く美しくなるのだと……前作で恋多き女みたいな表現をしてたのにハクさんにマジ恋し本当の恋を知ったみたいな脚本、これだけはよくやったと思いますぞ……はあ、最高……ハクが死んだことにあまり落ち込んでないどころか人はいつか死ぬものだから、てけろろんとしてたのは前半鬱かよ空気がやばかった分素敵な清涼感でした。なのにみんながオシュトルを演じるハクに惚れる中婚約者の男の猛烈アピールに靡いたと思わせてやっぱりハクを忘れられず、なのか元隠密衆ともう少し居たいと思ってか帰って来るアトゥイちゃん、それをわかっていたように受け入れる大器ハクトル様……その瞬間にオシュトル様の正体そしてそれに至っただろう死を思い浮かべながらも言葉にはせず頬に口付ける……はーーーー乙女!それまでのハクトル様の背中を預け預けられしていた彼女の格好良さと相俟ってアトゥイさん…!という熱は最高潮に……ハクの信頼を受け、そしてハクを信頼し、彼女らしく生きていた……ハクトル様と真っ向から向き合って誰よりも尊重してくれたのはアトゥイちゃんだと思います。ネコネは向き合って尊重しようとはしていましたがやっぱ妹なので、どうしてもハクの幸せなんかを祈っていたと思います。もうここらで諦めていいよ、みたいな。ネコネは逃げ道であり頑強な扉だったかなと。それを踏まえて一番ハクトルを真っ直ぐ見続けてたのはアトゥイちゃんですね……混じり気なく彼女らしく、でも最後婚約者を後回しにさせたのはハク殿だと思うと尊いが過ぎる。致死量。

彼女とは別の意味でらしかったな、と思うのは姉上ですかね……ノスリはハクと男友達みたいな付き合いをしていてかつ頭領をしていたような肝の座り方があるので芯は通っているし安定感がある。最後ハクを探してみよう、みたいなことになるので初めてあ、女の子、てなりますけどアトゥイが女、ならノスリは最後まで女の子、て感じでした。流石トウカ枠。お役目をハクに頂いておきながらそれでいいのか、感ありますけど元より彼女はどっしり構えてるだけでいい、ていうヒトだと思うのでオウギが実務にあたるのもまあ間違いではないのかな?wという感じ。ハクの背中に父上を感じてしまうの超絶女の子でしたね!あーノスリ好き!!花札しよしよ!ていう感じはハクの癒しであり悩みの種だったかと思うともう一人の妹、て感じでしたね。かわいい。アトゥイとノスリの武人的支えがあったからこそ苦しい状況でもハクさんは前を向けたのだと思います。一緒に戦ってきたからこそ、……そういう隠密衆あってこそ、みたいな流れを強く感じてありがとうしかない。ありがとう。オシュトル様のしてきたことは無駄やなかったんやなって……(感涙)

オシュトルを支えていた、といえばシノノンとムネチカもですね。シノノンの最初から最後までブレない感じ最高でした。彼女も彼女なりに辛いものを背負い幼いながらその荷を感じているのにハクトル様を慕い、お仕事を手伝い、子供らしくはしゃいでくれることで平和をひととき与えてくれました……アルルゥ枠に本当弱いんですよ私……シノノンのためにも、そんなヤクトワルトとハクの思いは遠くない未来シノノンの中で大きな花になるかなと思います。うーんいい女。個人的にはキウルのお嫁さんになってほしいですね。キウルに必要なのはああいう露骨に良い女だと思います。ムネチカ様ももういてくれるだけで安定感がしゅごい。鎮守のムネチカ此処にありもそうですしやっぱりアンジュの心の支えといえば彼女だと思います。守護神としての側面、アンジュの御守の側面、武人としてのスキルの高さ、落ち着き、そして可愛いものが好きという一面も癒されました。シノノンとムネチカが並んだ時の安定感てなんでしょうね……母ではなく姉でもなく……年上の友達、という雰囲気があったのは何故でしょうw

武人的側面で支えたアトゥイ、ノスリ、ムネチカ。守りたいもの守ってくれるものとしていてくれたネコネ、シノノン。彼女達がいてくれたから武人としても個人としてもハクトル様は立って歩けたのではないかと思います。尊い

 

上記にあげてない女性陣は?と聞かれてシス姉様ですか?と答えたい気持ち、わかってほしい。シス姉様は良妻賢母待ったなしですよね……ハク×シス姉様の本があれば買いたいぐらいには好きな二人です。というかべた惚れを隠しもしない女の子てなんであんなにも可愛いんでしょうね……尊敬ですわっ!とか言いつつ語尾にハートマークしか見えないようなシス姉様かわゆす……でも彼女が惚れたのはあくまで右近衛大将オシュトルなのでしょうかね……ハクがオシュトルを演じてなかったとしてもなんだかんだハクの虜になっていた気がしてなりません。内面を尊重してくれる姉妹と信じている……

そして彼女の可愛い妹ルルティエ……心の妻でした。でもハクは帰って来ないんだろうなと思い始めたあたりから見ているのが辛くて辛くて……初期のハクを失って意気消沈している姿はまさしく私と同じ……て感じで感情移入が半端なかったしルルティエならそれだけ悲しんでくれると思っていたので流石は心の妻、でした。でも彼女の心にいたのはハクだけなんだな、とも思います。他がハクとオシュトルを重ねてもルルティエ様だけはずっと彼はハクじゃないと首を横に振り続けてくれました。彼女が待っているのも戻ってきてほしいと思っているのもハクだけでハクトル様じゃ駄目なんだな、て……ルルティエがハクの残したもののために戦いたいなら、とハクトル様も意思を尊重してクジュウリに言って嫁にくださいレベルのこと言ってくれましたしハクルルの心は大いに温まりました。ぬくぬく。でもハクを想うあまりハクトル様を蔑にし過ぎな気もしないでは……オシュトルはハクなのでは、となった時彼女はオシュトルの役目を終えたらハクとして帰ってきてくれると期待していたように思います。ハクがどんな覚悟をしたか、オシュトルとどんな約束をしたか、ネコネの気持ちはどうか、考える余裕はなかったと思いますが私はあえて考えてほしかった。あんなに頑張ってるハクだから、ハクの決意を蔑にしないでほしかった。いつも戦闘面以外を支えてくれた彼女だからこそ考えて欲しかったし今こそハクを支えてほしかった……どんな姿でもハク様ですからねと口にしてくれた方が何万倍もましだった……ハクトル様をハクを一番想うルルティエ様だからこそ認めてほしかったな……二人の白皇の最初から最後までルルティエは己の恋心のために塞ぎ、病み、オシュトルを心配させ、恋心により自身を追い詰め自身の願いを口にしていたように感じました。彼女は最後までオシュトル様ではなくハクを望みました。ぐっだぐっだ言ったけどその一途さ、嫌いではないぜ。てかそうじゃなきゃ心の妻じゃねえな。ルルティエはそれでいいと思いますし、それが彼女のヒトらしい素敵な所にも繋がっていると思います。もう少し大人になったらいい恋に変わるよ。

あ、母上のことは二人の白皇のヒロインと思ってるので。それは支部で存分に作品にしたしtwitterでも死ぬほど言ってるので割愛。トリコリ様 is 正義。

では正規ヒロイン クオンの話。……二人の白皇やってクオンちゃんのことわかんなくなっちゃった……偽りの仮面の時はクオンはハクを大いなる父と確信を持ってなかったと思ってました。ウズールッシャの遺跡の時のようにたまたま入った遺跡でポッドが開いてしまった、とかね。とにかくハクを保護したのも人助けの延長で大いなる父=タタリと知っていてもしハクがタタリになったら責任を持てるように、とか考えて同道してたのか、とかいつかトゥスクルに一緒に行ってウルトリィとかに相談するつもりだったのかなとか……何故ハクを保護したのか、という理由をぼんやーり考えたりしてたんですが遺跡に入って扉を開けて好奇心からポッドを開いてしまいそれを大いなる父とわかっていながら連れ帰った、と聞くとタタリになるかもなのに!?という安易さに驚くと共に彼は一人ぼっち、目覚めさせるべきではなかったなんて負い目もあって保護者を名乗った思うと完全にクオンちゃん愉快犯やん……となるわけで、いやそう思ってしまったわけで……彼女なりに責任をとろうと思ったのかもしれませんがじゃあ帝都行きになんで賛成したの?となる。ウコンに、オシュトルに、押し付けるつもりだったの?戦争や侵略戦、帝の崩御がなければヤマトはずっとあのままできっとハクはずっとオシュトルの密偵だと思うんですよね。職を探してるとも言ったし。でもクオンはずっと帝都にいるわけでもなくミコトに戻らないといけない日が絶対にくる……その時ハクを置いていくつもりだったの?オシュトルに押し付けて?それは勝手が過ぎるのでは??大いなる父=タタリと知らず、ハクが遺跡のポッドから出て来たとも知らず、ハクの一人ぼっちを憐れんだのに何も知らないオシュトルに全部押し付けるつもりだったんだ???て怒りにも似た何かがこうふつふつと……慣れ合えば慣れ合う程、タタリになった瞬間の絶望はすごいと思うの。ポッドから出てきた時にならなかったからといってこれからも永遠にならないとは限らないし右近衛大将である限りタタリを斬らねば……退散させなければいけないオシュトルの気持ち考えた事ある??てなるわけで……そういう未来を考える力があんなにもしっかり者なのに足りて無さ過ぎると思う。それを私は若さだな……と思うけれどその目先しか見てないせいで最後の最後、仲間は凄い辛い戦いを強いられたわけだよね?自身のウィツアルネメティアに負けてしまったばっかりに。最後の最後までクオンちゃんはトラブルメーカーでしかなかったのどうかと思うよ……あんなにはっきりとハクは皆にさよならをしたのに、跡を託したのに、重荷を降ろした途端に新しい重荷を背負わされる……今生に戻ってクオンを助け、神としてタタリを解放して……ハクにどんだけ苦労を強いるのさ。マシロ様になった時のあれもうなー!!!てなってるんですがそれは後述。とにかくクオンの未熟さ、若さがとことん駄目な時に最悪の形で出ててアンジュが民を守る者として成長した分だけあー……てなり申した。アンジュが帝の地位に拘り過ぎてたのも父上が与えてくれたからとかあれは自分の場所だからとかアンジュがアンジュであるためにあそこは必要だってずっと言い続けててもう少しなんかなかったですかね……と思ったけど帝が存命中に姫殿下として振る舞うことを強いられて父親に碌に甘えられなかったていうのがあるからそれでも、そんな父でもアンジュは慕って帝の遺志に沿おうとしてるんだなとか思うと彼女なりに居場所に感じてたんだとか痴れ者にくれてやるものかと思うくらいにはヤマトを大事にしてたんだなあとか思うところがあって最後はしっかりものになったなあ……て思えたんですがねえ……おかしいなあ。クオンはオボロの心配もベナウィの忠告も聞かず友情だけで飛び出していったよね……最初ミコトとして援助してる時はなんだかんだ格好いいと思ってたんですよ……アンジュを奮い立たせるために追い詰めるとか。でもそれしたヒトが国を放って飛び出すとか、ヤマトと同盟組むとか……なーんか腑に落ちない。その裏でオボロ達頑張ったんだろうなーて思うと可哀相さすらある。そんだけ頑張って同盟結んだのにハクを探す旅にでちゃうのもどうかと思うぞ……次期皇がそれでいいんかい…せめて国におれ……と思うしハクは追われることを望んでないわけじゃないですか……それでも追いかけてきたクオンに上着かけてあげるハク殿マジ神……でもなんでクオンがそこまで追っかけたのかもあんまりわからないてのがヒロインじゃねえな感を高めていくぅ……それなのにルルティエと同じようにオシュトル様なハクじゃなくてハクを望んでたんだよね……ハクに次いでオシュトルとは付き合いが長い筈なのにオシュトルの思いもハクがそれを汲もうとした覚悟も何も理解できてないのでは?みたいな姿を見せてどうするんやクオン……しっかりして……とまあヒロインとしてはルートプレイしたくないですね、私は。感情のまま動くタイプじゃないと思ってたのに、てやつです。だから国と国のーとか大いなる父とウィツアルネメティアがーとかなければ普通に推せたしヒロインでした。偽りの仮面の時はとっても好きだったし。(でも若いしツンデレのツンが行き過ぎるタイプだと思ってたのでハクの嫁にはなれんなとは思ってた)

二人の白皇中もたびたびクオンちゃんいるかな?と思ってしまったのも辛かった。偽りの仮面はクオンとオシュトルとハクがいないと始まりも終わりもしないていうのに。今なら冒頭のクロウの怒りもわかるなあ……全面同意。ハクオロさんとユズハの娘だから特別になるんだろうなあ、恋してどう成長するのかなあ、クロウも苦言を言っただけあると思える子になれるかなと期待した分ガーンだな、て気分。トゥスクルのみんながハクオロさんとユズハの子供だから特別に愛してるだろうことを子守唄やって痛感してるからより……期待が高すぎたのだろうか……うーむ。でも平和なトゥスクル本当に良かった。ずっと泣いてた。ハクオロさんが頑張ってベナウィとオボロ達が守ってるからなんだろうなてずっと涙涙だった。トゥスクルはいいぞ。

話がずれてしまったけれど二人の白皇はあんま日常パートいれるべきではなかったのでは?とも思った次第。至極真っ当な恋愛パートやラッキースケベは特にいらんかった……オシュトル様としてハクがみんなと安定した付き合いが出来るようになったあたりで切ってほしかったかもしれない……なんでそこで自分ギャルゲでしたねて思い出してしまうのか……て何回もなったしそれが行き過ぎる度にハクトル過激勢の私は頑張ってるハクの事とか鑑みていただいていいっすか!!?!となったのでな……せめてハクが皆にカミングアウトしてる状況なら許せたかもしれんが……正体がバレることを恐れていたハクに恋愛パートぶっこむのは鬼畜の所業。その分シノノンとネコネシーンは愛しさしかなかったけど……ウルサラも偽りの仮面の時みたいな強引さもなくてハクがハクのままでいられる場所として完璧だった。よくやったウルサラ。

男性陣はストーリーにがっつり組み込まれている分戦中も戦をしてない時も輝きが凄かったけれど女性陣は割と別れてしまうま。恋愛がハクトル様の支えに微塵もなってないせいかなと思われるのでただの歴史ゲーとして楽しみたかったなという気持ちが強い。ハクオロさんはなんだかんだトゥスクルさんに娘たちを託されてるから恋愛感情かどうか置いておいても父として男として頑張っていたし家族としてアルルゥエルルゥは必要不可欠だったし皆それぞれ抱えている愛があるから戦う理由として十分だったんですがね……ハクさんに欠けていたものは愛なのでは…?でもオシュトル様になりかわろうとするのもネコネを守ろうとするのも愛なので、そこで愛は完結……オシュトル様の遺志を継ぐのは腐心から見れば愛なんですが一先ずオシュトルの生き様への尊敬と親愛はあると思いますよ。そしてネコネやアンジュには家族愛。ハクの戦う意思はそこにあったらいいななんて。でもそのほかにまで愛を向けられる余裕があったのか……私の考察はそのせいで別れてしまうのである……愛や恋以上の付加価値をみんな持っててほしかったんやで工藤……。

 

 三章 そして君はうたわれたもう

 

後述すると書きました神様になるシーン。……あれって本当にオシュトル様なんですかね???駄目だ、怒りのあまり画面写真残してない……とにかくオシュトルとマロロがハクさんに、役目を終えて塩になったハクさんに、仮面手渡すじゃないですか……頼んだぜて……オシュトル本人なら殴るしかないなって思ったんですよ……オシュトル殴らないと気が済まないて。今でも。この気持ちを消化するにはあれはウィツアルネメティアを継がせるためにハクオロさんが用意した幻説、もしくは帝がハクに託したタタリ関連のことを心残りに思っていたハクの心の奥を理解して自分達に頼まれたと押しつけていいから解決しておいで、て仮面を託した説があるんですけど、個人的には後者かなと思うんですがあそこなら前者もやりかねんなと思う。すべてはウィツアルネメティアの意思なので……皆とまた共に生きることを諦めていたハクオロさんの願いを叶えた説あると思うんですよね……親友の幻を使ってまで魂を食い潰されたハクに神を継がせるの鬼畜の極みやね……まあ今回は後者と仮定して、……言葉足りねえぞ右近衛。オシュトルの願いの為に己を殺してオシュトルの悲願を達成するためにマロロを失ったハクがやっと終わったとハクに戻った口調でただいまを言っているのに、鬼か…!!!仮面を手渡されるてあの戻れない道そのままじゃないですか、その戻れない道を這いずった人にもう一回同じように仮面を渡すとか……ふざけんな!!!何が最高の最後だよー!!!!!結局ハクを犠牲にしてハクオロさんが帰ってきただけじゃないか……誰かの犠牲無くして迎えられない最高なんて最高じゃねえぞい……ハクオロさんの暴走で家族と種族を失ったのに、兄もそのタタリを消すために失ってそれでも親友の、仲間の愛したデコイたちを守って塩になったのに……ハクオロさんの娘の暴走を止める為、戻って来た、仮面を手にしたハクさん……え?辛くない…?そしてハクオロさんに待ってるヒトがいるんだろ?と代わりに神になるハクさん……知的好奇心故に禁域に入りウィツアルネメティアに命を拾われたが故にアイスマンになりハクオロとして目覚め世界と仲間を護る為に眠りにつくもユズハの生きた証として遺した自分の血が異国で勝手に入った遺跡で旧人類起こしちゃってそのせいでまた災厄が振り降りたのに???なんで愛したヒトたちの所に帰れるんですか???観てたんですよね?神様だもん喋れるもんみてましたよね貴方???????てなるんですが……もう一回言いますけどトゥスクル大好きなのでハクオロさんが帰ってきてくれたことも皆が元気に迎えられることもすっごく嬉しいです。ありがとう。でも犠牲にした人が大きすぎたんですよ、ハクさんていうんですけどね?

ハクさんはぐうたら出来るとかタタリを緑化して消せるとか出来るからいいみたいな展開になってたと思うんですけど、それってどれもハクさんの願いじゃないですよね?死という誰にでも与えられた安寧を奪われて老いて逝く仲間達をみていることしか出来なかった帝と同じ、いやそれ以上を押し付けられて帝の願いを叶えて旧人類というある意味愚かな種を救い続ける……そこにハクさんの幸せは……ありますか?

何も知らずデコイに混ざって酒を飲んで脛を蹴られてたあの頃が一番の幸せだったと思うんですよ。太陽の下を歩いて深呼吸して少しの達成感と怠惰を抱えたあの日々が……戻らない日々を幸せと呼ぶことに虚しさしかないんじゃ。ハクさんはマシロ様としてずっとずっと語り継がれうたわれそして忘れられていくのでしょう……悲しみ。眷族としてオシュトル様やマロロが輪廻の輪を外れてくれることをただ願ってしまうのは悪いことなんでしょうかね……てかふたりならすると思うよ……ハクへの思い入れが段違いだし……ただ先に死んだオシュトルがどうしてあんな狭間にいるかて話ですよね……魂食い潰されたものがあそこに行き着くならヴライちゃんも来てしまうし……恩情でウィツが拾ったならやっぱもう少し喋れ馬鹿てなるんすよね……うーん。ワカリカネル。

そんでもって私まだ夢幻やってないんすよ……怖すぎて……あと二人の白皇の二週目ができる気がしねえ……偽りの仮面したい……子守唄やりたい……こんなに心にハードなゲーム早々無い気がします…ぐう。

もう暫く二次創作書き続けると思います、私が納得できるハクの幸せを描けるまで。何処かで見かけたら読んでやってください。あ、シリアス入った真面目なものの話ですぞ……ギャグは救いではなく息抜きぞい!ではこれにて~(終)

男前な君が好き

これまで色んなジャンルをふーらふら渡り歩き1人で楽しんで1人で小説書いて、ていうのが常だったんですがTwitterとかいう万能存在のお陰で色んな人のものの見方とか、気軽に知るようになれたので前よりもう少し御腐れ生活を楽しんでいます。何気に腐ってる歴長いなあと思うときもあるんですが先輩御腐れ姐様の足元には及ばないと日々思います、ええ。同人誌には手を出してみたいと思うのですがなかなか。

 

とまあ雑談は置いといて。そんなふらふらしている中で好みっていうのが割と変わって、というか私他の人のこれいいぞ!ここが素敵だぞ!やっぱこれのここ好きや!を読んでると私までそれがさも好きだったように感じてしまう人なので、そういうのを噛み砕いていくうちに辿り着いたのが今の書き方で今の愛で方で。これからも変わり続けるのかなと思いますが一先ず言えることは現在男前受けがとても好きということ…!

 

なので今回の記事は男前受けの話。

男前なハクさんの話。

私がどれだけハクさんに夢見てるかの話。

 
・なんで男前が好きっつー話でハクさんの話なの?
ハクさんが大好きだからさ!男前受けの端緒は多分巻島さんという最高のイレギュラークライマーにあるんだと思いますが開花したのはハクさんに出会ってからです。なので男前受け代表として愛してやまないハクさんの話。そもそも、私一番好きなキャラに主人公あげること滅多につかほぼないんですよ。大体クールキャラが好きなので、クールキャラが主人公とどう絡んでクールキャラがどう輝くかしか思っていないんですよ。主人公は好きだよ、私の中の不動一位のクールキャラと競るくらいには、みたいな感じなんですがハクさんは1番好きです。でも差なくオシュトル様も好きです。そしてクオンが好きです。といった風にうたいつは一位に3人がぎゅうぎゅうに詰め込まれていてその間に本当に差がなく、この3キャラの無限の魅力って何なんだ…て頭抱えるレベル。そして堕ちる男前受け沼。
 
・ハクさんの話
ハクさんは諦め良いというか頑張ったら死んじゃう病というかとにかく怠けるの第一って感じなんですけど自分には無理だ!出来ない!ていう基準がちゃんとあってその線は誰かのピンチにはなくなっちゃうのがお人好しでとても良いですよねぇ。
基準が1番顕著なのはクオンと出会った時で身体的自覚として、旅の者、長距離歩行に慣れた者のクオンに自分は敵わないって分かっていてもそれでもそれを理由に休憩を頼むのは男としてどうなのか?と思って言い出さない。とか、子供のお手伝い程度なら男の自分が出来ないわけにはいかない、だから男としてはアマムの袋を運び切らないといけない。といった感じでハクの中には「自分自身は肉体派の男ではないにしても男なら女子供に出来ることで弱音を吐くことは出来ない」ていう線があって、だから初期のハクの愚痴は全部脳内で行われてるんだと思うのです。初対面のクオンを警戒して弱さを見せない、初対面の女の子に格好悪いところ見せられないでも有りかなと思うんですけど初期のハクさんは割とそんなこと考えてる余裕がなさそうというか脳内の常識で生きるのがギリギリ一杯加減が半端ない、のでまあ極一般的男の矜持が愚痴を外に出させなかったのでは。と前述部分を踏まえて、ハクにとって女子供は筋力・体格・体力どれを見ても男性より劣っている、劣ってしまうのは仕方ない存在だから守らなければいけない対象、でそれは最後まで割と抜けなかった気がしますね。具体的な箇所あげられないの悔しい。勉強します。
ハクにとって男の矜持を守るという事の優先順位って割と高くて、自分が貧弱だって知っても出来ればそれを保ちたいし他人に対していい人でありたい人、なんだと思います。でもハクは貧弱だし守られる方が多いし気を効かせようとすると空気が読めなくて怒られるし。それなのに何にも考えないですることはべらぼうに格好いい。その成らぬ所、おっちょこちょいというか駄目な所が無意識の格好よさと相俟って堪らない可愛いさを生んで。これがハクの魅力だと思うんですよね。ハクの男子思考的には完全無欠の格好良いに楽してなれるもんならなりたいだろうけれどハクはあくまで完全無欠の格好いいにはなれない。そこがいい。
 
・オシュトル様の話。
でも正直に言おう。オシュトル様は完全無欠に格好いい。私利私慾がない。誰かの為に強くなって誰かの為に心を砕いてそれでも自分はまだ未熟だと思っている(と、思う)。そんなところが男としても武人としても右近衛大将としてもオシュトル様は完璧なんだと思います。個人的には人間味が欠けすぎていて怖いんですけどね。でもそこはウコンという存在が、ネコネが、キウルが、そしてハクと出会うことでハクが、傍にいることで徐々に人間としても完成していっていて、その部分が彼の伸び代なんですよ。自分の願いを想うこと、弱さや甘えを許すこと、誰かを導くこと、誰かの隣にいたいと思うこと。オシュトルは人間としては成長を続けている途中だと思います。
 
・オシュトル様とハクさんの話
それでも男として、という基準で見たならオシュトルの面もウコンの面も、寧ろ彼の裏表どちらの面もハクの憧れ対象になり得る人だったんだと思います。だからお仕事を貰うだけの人から飲み友達、はたまた親友の称号を享受するに至ったんじゃないかと。(ハクさんは割と親友とか言われると重いって感じそうだけどその素振りはないし、とまで書いてあれ公式で親友呼びされてたよね、と不安になるゴミは私です。)そんでもって内面的なものだけでなく、オシュトルの鍛えられた誰かの為の格好いい筋肉に憧れがあると思うんだ、ハクさんは。努力するのは面倒だけどちょっと、ちょっと羨ましい、と思ってる節がある。
此処までを踏まえて総合するとハクの理想の権化こそオシュトルである。その為好きになって身体の関係になった場合受けという身分も致し方なしと受け入れられる。でもハクさんとしては男らしさを捨てたわけではない。…つまり男前受ハク君の誕生となる。という過程で私の中に男前ハクさん受けというジャンルが誕生しました。いえい。
(だからこそ私はオシュハクは精神的にはリバがあっても肉体的にはリバがなさそうだな、と思っている。私が固定厨だからリバは無理というのもある。性癖。)
 
・オシュトル様の話、余談
とまあ前述の通り私にとって右近衛大将オシュトル様は完全無欠、無欲の公人過ぎてウコンの時があったとしても怖いぐらい人間味に欠けるんですよね…完全無欠イケメン好きーではあるんですがオシュトル様の面しかなかったらこんなにも好きになることはなかったようにも思います。オシュトル様の存在が愛おしくて死にそうになるのは偏にウコンという存在がオシュトル様の中にいるからですね。其処からオシュトル様の可能性というか人間味というか、考えるようになり申した…まあ登場はウコンのが先だけれど!私が好きになった順番がオシュトル→ウコンなので!!
多分本人にオシュトルは人間味に欠けている、ていう自覚があると思うんですよね。だからこそ人一倍自分にないものを誰かに求めたりそれを持っている人を尊重してあげたい、て気持ちが強いのではないかと男衆の集まりを思い返して思ってみたり。繋がりそうにないお公家様マロロとの縁は此処から来てるんじゃないかなあ…マロロの博識さや旧家の貴族だからこそ持っている品、常識、志、それはマロロの美徳だと思っていると思うんですよ。ゲーム本編ではハクさんがそういったことをちゃんと身につけているんだからマロロの生きてきたこれまでは無駄じゃないよ、言ってましたが同じようなことを思って友達になったんじゃないかなあ。オシュトルは自分が真っ直ぐ生きてきたこともあって学にしろ武にしろ何にしろ真っ直ぐな人が好きだったらいいなと思います。その点から言ったらヴライとも仲良くなれそうなものだけどあれは相手のヴライのオシュトルへの思いが曲がっちゃってるからなあ、というのがあって……オシュトル的には武に真っ直ぐなヴライ、好きだと思いますけど…。でもわざわざ追い掛けて君の真っ直ぐなとこ好きだよ!ていうほど積極性というか構ってちゃんみたいな所はオシュトル様にはなさそうですからね。自分のこと気にいらないんだろうな、て思ったらしゅんっとして下がってしまうってのは割とあると思います。でも此処でアトゥイみたいなどーんっと当たっちゃう心があったのならまたあの結末は違ったのかなあなんて思ったり。まあ妄想です。逆にミカヅチ様とは武に真っ直ぐvs武に真っ直ぐでまさしく殴り合いからのお前やるな、好きだ!みたいな真っ直ぐすぎる邂逅があったら嬉し過ぎて泣く自信がある。変な所で脳筋な双璧親友が本当に好きで……
でもハクさんも割と曲がってますよね。理想を持っていても理想には届かないとかあって。自己評価が低かったりして、なまじ頭が良いせいで最悪のパターンに気付いてしまったりして。でもハクさんにはそれら諸々をまあいいやと思えたり急に格好良くなったり此処ぞというところで頭が冴えたりする持ち味がある!ハクは溢れ出る異常な人間味も含めてオシュトルに無い物の塊な気がします。それに留まらずオシュトルのことが訳分からなくてもつき離さずにその真意に沿おうとしてくれたり汲み取ろうとしてくれたり、付き合うからには最低限合わせてやるよていうやり方が、オシュトルには敵わないから思考停止するわに至らない考え方が…距離を取らないでいてくれる、ていうのがオシュトルの好感度をMAXにしたんだと思います。
 
・ハクさんとオシュトル様とクオンちゃん
男前の話から大分逸れますが冒頭の雑談の通り私は3人は横並び一直線に好きなんです。が、オシュトル様とハクさんの関わり方とクオンちゃんとハクさんの関わり方って友情でも親愛でも恋愛だとしてもちょっと違うと思うんですよね。最後にそんな話をして終わろうかと。
 
〈序〉
オシュハクの友情はオシュトル→ハクの「友達になりたい、親友でありたい」が基本、ていうイメージがあるんですけどオシュハクの魅力は何かという議論になったらなら私はお互いがお互いに尊重し合っているという点を1番にあげたいですね。それを語る上ではまずハクオンの話がいるのでハクオンの関係について。
 
〈ハクオン〉
この二人の関係は持ちつ持たれつ、付かず離れずだと思います。ハクオンの間には互いが互いに自分にないものを探しているとか互いにないものを補い合っているとかはなくて個として完全に確立、独立している二人の間に生じた関係、というイメージです。普段はハクが存分にクオンに頼る、いざって時にはクオンがハクに頼る、という頼り頼られ許し許されを繰り返しているんだと思います。何処までも対等で無条件に信じ信じられる仲なんだなという感じ。クオンは一人旅が出来るように1人でも大丈夫な子なんですけど1人よりも2人のが楽しくて、そしてハクとなら何万倍も楽しい、ていう思考回路かな、と。それはハクは保護しないと死んじゃうっていうこれまで自分が被保護下にあったのからハクという保護対象を得て大人になった高揚感に浸ってっているというのもあるし単純にハクの傍は楽しいというのもあるしでその点でも保護されないと生きていけないハクと保護対象が欲しいクオンとで利害が一致、持ちつ持たれつしているんですよ。身分的にもハクが帝の弟でもトゥスクルのお姫様(だと思われる)クオンには全く通じないし、そもそも2人の性格的に2人の関係も永遠に対等で変わらない。互いに自分の我を押し通してしまっている所があって互いにそれを許して仕方ないなあハク/クオンは、て言い合っている関係で背中を預け合う相棒感もありクオン将軍とハク参謀的関係でもあり、…上手い例えが思いつかないんですがとにかく永遠にこの二人は対等だと思いますね。
 
〈オシュハク〉
この2人の関係はオシュトルとウコンかなあ…上手い言葉が本当に出てこない。補い合って支え合っているというか、どちらかが欠けたらどちらも共倒れするというか、個として確立しきれてないというか…。うむ。こうなったのはオシュトルがウコンの仕事をハクに任せちゃおうって思ったのが発端なのでそもそもオシュ・ウコンどちらの面も持ってるオシュトル様は個として確立しているんでは?てなるかもなんですが、ウコンを託す相手を探している時点でオシュトル様内のバランスは崩れていて、ハクさんと出会わなくてもいずれは誰かに頼って継がせざるを得なかったと思うので、ウコンを演じることも出来る=個としてしっかり確立できてるとはいえない気がしますなあ…。右近衛大将では手の届かない所があってウコンを作り出して民を守り始めたもののウコンが民から頼られるようになればなるほど、オシュトルの民を助けて共に生きたいという願いが叶えば叶う程肉体的にも精神的にも疲弊していたと思うのですよ。しかも二人が同一人物だとバレてはいけないストレスもある。自分に抱えられそうにないものも抱えてるオシュトルは個として確立してないとは(民と共に生きたいという信念はぶれてないので)言いすぎやもしれないですが一人では生きていけない子、だと思うんですよねあれ支離滅裂…。まあとにもかくにも無職(笑)ハクさんが一人前、個として確立するためにはオシュトルという雇い主様が必要だし、右近衛大将の職務を全うしつつ民と共に生きたいと願うオシュトル様には信頼できる密偵(ウコンの代わり)は心の支えとして必要でどちらかが欠ければもう片方も個としての確立が崩れる。……ハクさんの個が崩壊したから個と個で対等を為していたクオンとさよならせざるを得なかったのかな、と今勝手に納得してしまった…ううん。これはまた別の話。
でも本来ならオシュハクは本編みたいな許し許される仲っていうのはあり得てはいけないんですよね。雇い主と部下なんですから。ウコンから先に関わりを持ってウコンの紹介でと付いてもあの2人がハクオンのように対等になることはない。はずだったんです。でもウコハク間だけでなくオシュハク間ですらも許し許されの仲が成立している。これは凄いことでそれは偏にオシュトルがハクのことを最大限尊重している、または尊重して対等でありたいと願った末であり加えてハクの性格が身分を考えないという(多分記憶喪失になる前もそうだったんだろうなといった)緩さがあってこその関係なんですよね。これだけ書くとオシュトル様の尊重しようとする精神がそうさせた、みたいになるんですけどオシュトル様だって誰彼そうなるはずもないし、そもそも誰彼構わず信じてもそれが返ってこなくてもいいやって思ってるオシュトル様が返してもらえて嬉しいと思わせるような!ハクさんの魅力が!根底にあって!!!……熱くなりすぎました。オシュトル様に尊重したいなって思わせるハクさんの魅力が凄いんだと言いたくてつい……とにかくこの2人の信頼関係のバランスってなかなかに絶妙だと思うんです、何が欠けても親友になりえなかった点が。
 
〈最後に〉
ハクオンの出会いも運命だったんですけどオシュハクの出会いもまた運命だったのだな、と考えれば考える程思いました。男前の話からものっそいずれてるんですけど何にも囚われてないから誰にとっても対等なハクさん、くっそ男前て思いました(男前の定義とは)。そんなハクさんが「オシュトル」という型にハマったらどうなるんでしょうね、本当気になる。
そんでもって何気にハイスペックなうたいつの皆がハクさんという一見何もないように見える人を対等だと思っている、てとこからしてハクさんの魅力ってすんげえなあと思うしハクさんを只者じゃないなて見抜く皆も凄いし、あああとにかくうたいつキャラ皆愛おしいなて話で!流石はハクさん、そこに痺れる憧れるぅ!て話でした!長い!分かりにくい!頭悪い!
(・x・)<もう大人しくお口ミッフィー

うたわれとオシュハクと私

初めましての方は初めまして

ただの考察厨です。


いざ暴走してブログを作ったものの何を書いていいかわからなかったのでまずは注意書きのつもりで私がうたわれるものと出会うまでとオシュハク海を深海まで探索する羽目になった話とこのブログで何を書くのかについて。


正直言ってうたわれるものは初心者どころかゴミっかすレベルで何も知らないですごめんなさい、から始まりました。小山力也さんが好きなのでうたわれるものの男主人公がりっきーさんだっていうのは知っていて、アニメ化しているのも知っていて、それ以外何も情報なし!て感じでした。ハクさんとの出会いは多分うたいつゲームのCMかな?で藤原啓治さんがハク君の声をやっていてあーうたわれるものってりっきーさんのやん…藤原啓治さんも出てるとかマジ豪華…と思ったことを朧げに覚えています。で、アニメうたわれるもの偽りの仮面の開始。


うたわれるもの人気は知ってたので単純に物見遊山で録画予約して小山力也さんのキャラがいる世界に新キャラとして藤原啓治さんのキャラが入るんだ!へーからの「あれ、偽りの仮面って……小山さんのキャラ死ぬの!?」でした。もうハクオロさん仮面とオシュトル様仮面の見分けもついてないから冒頭からハクオロさんが亡くなって仮面が引き継がれるもんだと思ってましたし5話くらいまではいつ仮面キャラ死んでしまうんや……てそわそわしてました。いえ、訂正します。実は1話から10話くらいまでかな?仕事で病んでいてほぼ記憶がない、流し見、10話までいつオシュトル様が死んでしまうかそわそわしていました。はい。声がりっきーさんじゃなかったので1作目仮面役と2作目仮面役は違うんだっていうのは把握しましたが偽りの、てつくぐらいだし仮面が主人公に引き継がれるんやろうなって漠然と思っていて、でも病んでるから全然話の内容頭に入ってこないしオシュトル様は格好いいけど、うーん視聴切るか?ぐらい思ってました。殴りたい。過去の私を殴りたい。


丁度その頃あまりにも人生が楽しくなくて巷で話題の支部アプリをスマホにいれまして。でもハマってるものなんて何もないし適当におそ松さんあたりを見てふーんってなっての繰り返し……其処で放浪途中たまたま出会ってしまった【うたわれるもの 偽りの仮面】タグ。キャラは名前わかんないけど見たことあるし〜…そんな軽い気持ちで検索しました。当たり前のように腐向けもあるっておばちゃん知っとるで、主流は誰なん?て検索しました。


オシュハクに出会ってしまいました


主流のやつのイラストでも見ればちょっとは元気になるだろ探索の筈が小説まで読み始め、ネタバレぽいものを踏み掛け、避難し、ネタバレなしを読み漁りネタバレ無しに読めない作品にかち合っては涙を飲んでバックしていたりするうちに誘拐茶番のあの殺陣はゲームにはなかったんだよ!ていう有識者の方のコメントでブチ切れました。あ、原作ゲームしよ、と。


これまではネタバレ無しもあるしそんな…ハマってないし全然…と自分に言い訳をしていましたが誘拐茶番回のルルティエ様最高と思っていた私はもう耐えられなかったんです、完全にオシュハクに堕ちていたんです!!!オシュハクに堕ちたんやなって認められたのは該当科で元気になれるお薬を飲み始め昔の通りアニメが面白く見れるようになったからというのもあります。あんなに流し見してたうたいつめっちゃおもろいやん!好き!オシュハク好き!と素直に認めることができました。


やはりというかまだオシュトル様の仮面がハクに引き継がれるという最初の固定観念?がそのままだったのでゲームをするのも震える。でもまず最初からハクさんとクオンとウコンがでらくそ可愛かった。なんなんだこれはって震えた。こんな可愛い存在がこの世にいたのに知らなかったのかよとすら思った。そして真剣な場面なのにあ、今ハクさんノーパンなんだって思わせる公式大好きだ…!て腹抱えて震えてました。私本当震えすぎですね。


そして進んでいく物語、仲の深まるオシュハク、いつオシュトル様死んでしまうんと勝手に怯える心。色んなものを飲み下しつつ進めていく中でオシュハクの話が書きたくなり、クリアしたら支部にあげるかーと思ってメモに入れてました。まだあげてないんだけどネ。


そして迎える最終章


わたしはしんだ

もうウズールッシャの辺りから私の精神崩壊は始まっていたんですが最後で、もう、息も出来ないレベルに泣きました……予想してた癖にこの体たらくって枕を殴りながら2時間ぐらい悶え泣き頭を抱え……現パロシリーズを書きました。どうしても幸せにしないと気が済まなかった……それがオシュハク馬鹿への第一歩、閲覧者様から続きが気になるという世辞を頂きほいほい釣られついにはうん年振りの同人誌通販に手を出すところまで来ました。やあ、オタクな私……それもこれもオシュトル様とハクさんがかっこういいのがわるいんですよね………


と、まあこんな感じです。話を書くようになってから考察も深まり、今はゲーム二週目を早くしたいと願う一方でハクオロさんにも会いたいなあと思う日々です。ゲーム終わらせてからまだ3ヶ月しか経ってないのか…の衝撃はまだ割とあります。し、オシュハク以外のキャラも大好きなのでうたいつで闇の腐女子になることはありません。元々向いてないし……此処で1人吐き出していくのはまあオシュハクもそうなんですがそれよりクオンとハクとか、ハクと皆とかうたいつの世界観だとか拙い話ばかりです。でもまあ脳みそがオシュハク馬鹿なので大体帰結点はオシュハクじゃないかなあと思います。うたわれるものもプレイ出来るようになったら実況してみてもいいのかな……まあそんな事を書いていくので暇な方の暇潰しの一端を担えるか担えないかレベルと思っていただけたら幸いですし、ぶっちゃけ自己満なので自分の纏めみたいな感じにも考えてるブログです。でもコメントしていただけたら光の速さで天に召されるので仕方ないからコメントしてやんよ、ていう心の広い方お待ちしてます。構ってちゃんです。心の広い方が好きです。大好きです。そんな感じでどうぞよしなにお願いいたしまする!